平衡状態への緩和

約10年振りに MD(分子動力学)計算をやってみた。同じ運動量を持ち方向がランダムな状態(明らかな非平衡状態)の気体分子系が,相互作用によって平衡状態へ緩和する様子を調べたくなったのだ。プログラム自体は昔のものを使い回せば良いのだが,すっかり忘れているので「書き換え」に思わず手間取ってしまった。それでも,粒子数 = 512 の場合を Macbook Pro 上で6時間掛けて実行し,結果を得る所まで漕ぎ着けることができた。

出力のひとつは,時間毎の「各粒子の持つ運動エネルギー」の数値データである。これから毎時刻の「エネルギーに関する度数分布」を計算することが次の課題である。これも Python と正規表現を使えば易しいのだが,ここでまたトラブってしまった。数年前に Python のバージョンを2から3に変えたのを忘れていて,使い回しプログラムの随所に変更が必要なのだった。これもクリアして得られたのが以下の図である。まだあれこれ検討が必要だがとりあえずは嬉しい。結果じたいは当然のことで新しいものではないが,自分で確かめることができるのは良いことだ。

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