ある発散級数の和について

最近やった計算についての原稿を arXiv にアップロードした。Essays にしようとしたが,どこかに抵触する箇所があるらしくブラウザでは開けるのだが,このサイト(amebaownd)を経由するとうまく行かない。ファイル名が DefiniteIntegral_3.pdf となっているが,DefiniteIntegral_2 という原稿もあってそちらは未完成である。公開の順序が逆転するがそのうちこれもアップできるだろう。


今回の原稿の発端は教養学部時代に知った「ある積分公式」にある。記憶では高木貞治『解析概論』なのだが,いまになって調べると見つけられない;近頃こういうことが多くて困っている(笑)。フェルミは中年になって記憶力の減退を補うため「カード化」を始めたという。現在なら Wikipedia などの「ネット検索」で代用できるだろう。しかし,今回 LaTeX の文法を検索した際,あまりに多くの「ゴミ」のようなサイトが上位を占め「欲しい情報」に中々辿り着けないという経験をした。以前はそれほどでもなかったのに困ったことである。「自己満足で Web に書いてはならぬ」という教訓だが,自分自身にも言えることだ(笑)。


原稿の主題は「発散級数を積分表示することで有限な値を得る」というトリッキーな議論である。もちろん「手品のタネ」があるわけだが,詳細は原稿を読んでいただきたい。厳密を尊ぶ人達にロジックが受け入れられるだろうか。

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