シンプレクティック差分法

微分方程式の差分解法には,オイラー法に始まってルンゲクッタ法やリープフロッグ法などがあるが,これらの陽解法には「誤差蓄積」の欠陥があり,計算ステップ数が大きくなると軌道がずれて行く。ここに示した図は,単振動の運動方程式 $dx/dt=p, dp/dt=-\omega^2 x$ を数値的に解いた結果の軌道 $(x, p)$ で,表題のシンプレクティック差分法によるものである。ごらんのようにステップ数が多い(何周もしている)にも拘わらず軌道が閉じているという特徴を持つ。解説記事を Essays に書いたので,興味のあるかたはお読みいただきたい。

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