長寿の学者たち

大昔のことだが学生の頃に「まだ亡くなったという話を聞かないなあ」と思っていた物理学者にドブローイ(1892-1987)がいて(神代の人だ)95歳の長寿だった。それに比べるとアインシュタイン(1879-1955)は早過ぎる(76歳)かもしれない。

最近だとベーテ(1906-2005)の99歳とか,ダイソン(1923-2020)の97歳というのがある。もっと驚いたのは「パリティの破れ」のリー(1926-)とヤン(1922-)両先生がまだご存命という発見だ。それぞれ現在97歳と101歳である。

こんなことを調べたのは,江沢洋先生(1932-2023)が昨年9月に亡くなられたのを迂闊にも最近知ったからだ。佐藤幹夫先生(1928-2023)の場合といい,ちょっと迂闊が過ぎる。それぞれ91歳と94歳だった。

中村真一郎先生(1918-1997)が「野上弥生子さん(1885-1985)に「あなたなんかまだ洟垂れ小僧よ」と言われた」と笑っておられたのを思い出す。先生がそう言われたときの年齢を,いまの私は既に過ぎている。

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