ヴェイユの言葉

このヴェイユは妹のシモーヌではなくて兄の数学者アンドレの方だが,最近ネット記事に次の言葉が載っていた。曰く「君達もガウスのように始めるのがよい。間もなく君達は,自分がガウスでないことを発見するだろうがそれでも良い。とにかくガウスのように始めなさい。」二番目の文が笑いどころなわけだが,前後がないと「ガウスのように始める」とはどうすることなのか意味不明だ。この出典は日本数学会の会誌『数学』で(コピーのコピーで見難いが)下にその前後の文章を示す。「ガウスのように」とは「自分のアイデアを持って始める」ということであった。


大昔にこれを読んだときは,少し先にある「フォックステリアに鼠の定義を聞く云々」が?であった。フォックスだから「狐」ではないのかと思ったのだ。当時は猫派だったので,いろんな犬種について完全に無知であった。今になって調べると派生種に「ラットテリア」というのがあり,ヴェイユ先生はこれを念頭に置いての発言だったのだ。もう一つ,最後のところでジーゲルに言及しているが,疑問に思い二人の年齢差を調べるとちょうど十歳差であった。出会った当時は,ヴェイユが20歳台でジーゲルが30歳台であったのだろう。


今回フォックステリアを調べて,これはビクターのニッパー君と同じ犬種だ,とわかった。中型犬だが「初めて飼うには適さない」という。頭は賢いが有り余る体力を持ち,ちゃんと構ってやらないと吠える,と書いてある。以前に飼っていた大型犬のフクスケは OES という牧羊犬種だが,娘のヴァイオリンに合わせて唄うのが得意で,大人しくて甘えん坊だった。長毛種なので油断するとコートケアが大変になるのが唯一の欠点であった。犬種に沿った育て方をもっと勉強していれば,もう少し長生きさせられたのではないか,と後悔している。


0コメント

  • 1000 / 1000