語学ネタを2つ
最近遭遇した話を書こう。1つ目は英作文:「他方で」という意味で「on the other hands」と書いた後で違和感を覚えた。手が一つあった上で「その他の手」なのだから,残る手は一つしかない(蛸じゃあるまいし)。だから「on the other hand」とすべきだと気付いたのだ。
2つ目はフランス語:研究と関係した Appell というフランスの数学者のことだ(1855-1930)。しばらく気付かなかったのだが「appeler」という動詞があって「呼ぶ = call」という意味だ。だから「Je m'appelle Paul Appell.」と言えば「私の名前はポール・アッペルです」となる。Appell は「名前」という名字だとも言える。あるいは calling =召命に由来するのかも知れない。ドイツ語だと rufen になる:「Wachet auf, ruft uns die Stimme. 目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」というバッハのカンタータは有名だ。もっとも近頃では rufen と言えば普通は「電話する」という意味らしい。
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