原稿を arXiv に掲載しました

「グーデルマン関数とその拡張について」と題する原稿を arXiv に掲載しました。「定積分の技法」に属する記事ですが,今年に入って指を痛める原因の一つになった計算です。似たような計算を,前のことはすっかり忘れて,何度も繰り返しているみたいで(笑),若干の徒労感があります。

写真はその結果をまとめたもので,三菱鉛筆ユニボールシグノ 307 の 0.7mm で書きました。前回に触れた 1.0mm では太すぎるので結局こちらに落ち着いたのです。「307」という型番はインクにセルロースが混ぜてあるとかで,粘度を高めると共に乾燥を早める効果があるそうな。大昔の小学生時代の「書道(習字)」の時間に,ある級友が「杉の実」を混ぜて墨をすることを流行らせたことがあった。あれと同じ理屈だが,彼はどこでそんなことを知ったのだろう。筆にはあまり良くないだろうと考え,私自身はやめてしまったのを思い出した。

もう一つ思い出したのは旧友の N 氏のことだ。「長い計算をするには大きな紙が要る」と言って,大きな「スケッチ帖」を出来たばかりの渋谷東急ハンズで買ってきた。ところが,彼の書く「字」が一際大きいので,あまり意味をなさないのだった(笑)。彼は今も精力的に各国を飛び回っているらしい。その東急ハンズも失くなるのだという。

追記:N 氏とは,今年度のノーベル物理学賞 G. パリージのところでポスドクをやった人,と言えばわかる人にはわかるだろう。 


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