記事「Essays 18」を書きました
基本的だが面倒な計算を要する公式「ルジャンドルの関係式」について解説記事を書いてみた:お役に立てば幸いである。発端は(本文にも挙げた)数学史家 J.グレイの『線形微分方程式と群論』に「間違い(かなり致命的な)」を発見したことに始まった。急いで追記するが,この本自体はたいへん面白く,時々あちこちを拾い読みしているもので,推薦図書の一つだ。ちなみに,最初に読んだ際に,序文で「 top(コマ,独楽)」のことを「頂点」とした誤訳を見付けたのだが,ありがちな誤訳ではある。
ついでに書いておくと,この J. Gray 氏とG. Bottazzini 氏の共著「Hidden Harmony--Geometric Fantasies: The Rise of Complex Function Theory」も面白そうな数学史本なのだが,あまりに高額なのでアマゾンで「試し読み」をするに留まっている(笑)。代わりにボッタチーニ氏の論文 "Algebraic Truths" vs "Geometric Fantasies" がネットから入手できるので,およその論旨が推測できるのは嬉しい。
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